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儲かるために投資をすべきではない理由

儲かるために投資をする落とし穴

以前の私は「投資 = お金を増やす行為」と捉えていたため、どうしても**「値上がりは成功」「値下がりは失敗」**という二元論で市場を見てしまっていました。 しかし、相場は常に変動するものであり、プロであっても短期間の値動きを予測することは不可能だと言われています。

含み損 = 失敗になってしまう

「儲かるため」に投資をしていると、資産評価額がマイナス(含み損)になった瞬間に、自分の投資行動が「失敗した」と感じてしまいます。 私自身、これが一番の落とし穴だったと感じています。

「失敗した」と感じると、焦りから以下のような非合理な行動を取りやすくなってしまいます。

  1. 狼狽売り(パニック・セル): 損失を確定させて、市場から撤退してしまう。
  2. 損を取り返そうとする: よりリスクの高い投機的な銘柄に手を出したり、レバレッジをかけて一発逆転を狙ったりする。

そうなるとメンタルも安定せず、常に株価チャートを気にする生活になってしまいます。

資産のポジションのバランスという考え方

そこで私は、投資への向き合い方を変えることにしました。 それは、「儲ける」ことではなく、「資産の置き場所(ポジション)のバランスを整える」という考え方です。

現金も「日本円」という一つのポジション

普段持っている「現金」も、実は安全確実な絶対的な価値ではなく、「日本円」という投資商品の一つに過ぎないのではないか。そう考えるようになりました。 日本円だけで資産を持っているということは、ある意味**「日本円への一点張り(フルインベストメント)」**をしているのと同じ状態なのかもしれません。 特に、日銀は「消費者物価上昇率(インフレ率)2%」を目標に掲げています。これが達成され続けるということは、現金の価値が毎年2%ずつ確実に下がっていくことを意味します。そのような状況下で、円安やインフレが進んだ場合には資産価値が目減りするリスクを孕んでいます。

リスク分散としてのポートフォリオ

私にとっての投資の本質は、資産を「日本円」「外国株式」「債券」「不動産」「ゴールド」など、異なる性質を持つ資産クラスに分散して配置することになりました。

  • 株が下がっている時は、相対的に現金の比率が高まる → バランスを整えるために安く株を買う(リバランス)
  • 株が上がっている時は、株の比率が高まりすぎる → バランスを整えるために一部を売って現金や債券にする

こうして「バランスを維持する」ことを目的にすることで、日々の値動きに一喜一憂することは少なくなりました。 「儲かった・損した」ではなく、「予定通りの比率からズレたから調整する」という淡々とした作業になったからです。

まとめ

投資を「儲けるためのギャンブル」から「資産を守るためのメンテナンス」へと捉え直したことで、以前より長く、心穏やかに市場と付き合っていけるようになったと感じています。

目先の利益を追うのではなく、10年後、20年後の自分のために、適切な資産配分(アセットアロケーション)を考えること。それが今の私にとっての「投資」です。